優秀な人材を雇うためのトップ10ルール – Part 1

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TOP PHOTO: (Clockwise, L to R) Natalin, Kim Lee, Nicole Narain, Suelyn Medieros. Photo by Nick Saglimbeni © Slickforce Inc.
BOTTOM PHOTO: Lighting Test: Anthony Dwiers, Ashley Deonne, Cherry Gardner, Christian Arias. Photo by Nick Saglimbeni © Slickforce Inc.

Mastering Lightingのリリース後本当にたくさんの方から、撮影現場でのライトニングの出来栄えや感想などのメッセージを頂いています。みなさんから頂く質問には、スタッフに関する話題も多く含まれています。大規模な撮影となるとスタッフの団結が重要なポイントとなります。そこで今回は私がSlickforceのスタッフを雇う際のトップ10ルールを紹介したいと思います。(Part 1 of 2)

10. チームワークを楽しむ人材

これは一見当たり前に思えることかもしれません。ですが、アーティストを雇う際の大きな問題の一つは、彼らのような人材の多くが他人のサポートに周りたがらないのです。しかし、本当に日ごろから知識を増やそうという意識で働いている人であればわかるはずですが、すでに知っていることを考えることよりも、実際に経験するということが成長において一番重要なのです。チームプレイヤーはほかのメンバー全てを惹き立たせ、エゴを突き通すことではなく、どれだけ助け合いができているかということに誇りを持つべきです。

エンターテイメント業界での私の初仕事はディレクターのジョン・ウー(The Killer, Face/Off, Mission: Impossible 2)の下でのインターンでした。その期間中は大量の資料をコピーしたり、パッケージの配達、空港への送迎なども経験しました。もちろん私はディレクターの仕事をしたいと考えていましたが、同時に私に求められているものは、意見ではなく、周りの人のサポートであるということを理解していました。それでも私はただただ才能豊かなチームの一員でいることにワクワクしていたのです。もちろん彼らから多くのことを学んだのは言うまでもありません。

9. 才能よりも、プロ意識

私たちが生きている現在は、誰もが自分自身をある意味アーティストだと考えており、またそれ自体は(多くの場合)素晴らしいことだと言えるでしょう。ですが、実際には自称アーティストであるだけの薄っぺらい人たちがいることも事実です。こういったタイプは自分をアーティストと呼ぶことで、「社会の枠にははまらない」、「決められたスケジュールには従わない」などと考えることも多くあります。こういった輩が真のアーティストの足を引っ張っているのです。真のアーティストは、他人からの評価が全てであり、誰かと仕事をする以上頼られる人間でなければならないということをよく理解しています。もちろん時間を守ることなど当たり前であり、一人の遅刻のせいで撮影時間を延長することなど決して許されません。

スキルに関して言えば、チームを魅了するほど才能を持った優秀なアーティストはちらほらいるものです。ですが一つだけ確実に言えることは、自分のエゴを振りかざし、人の時間を尊重できないようであれば、そのような才能に価値などありません。才能が人を惹きつけることができるのは一瞬だけであり、それ以上を求めるならばプロフェッショナルになる以外ありません。

8. 強固な意志は強い筋肉にも勝る

Mastering Lightingの際中にも言ったことを、再度ここで言わせてもらいましょう。Slickforceチームの大部分は女性によって構成されています。誤解されないよう説明すると、もちろん優秀な男性アシスタントも存在します。ですが全体的に見ると、私は女性の方が協調性には長けているという印象を持っています。共に仕事をする女性たち(いずれの方もまぎれもなく才能に溢れたアーティストたち)にはチームとして仕事と向き合うこと、またチームであるがために可能となる幅広いネットワークやリソースの活用を心底楽しんでいることが伺えます。

 

それに加え、女性を撮影するという現場において、女性アシスタントはモデルをリラックスさせることができます。これは撮影現場においては、最重要項目とも言える仕事です。もちろん力仕事は男性スタッフには敵わないかもしれません。ですが、それよりもポジティブ且つ、チームワークに長けているということの方が、撮影を成功させるというプロセスにおいては重宝されるのです。そもそも、撮影器具にそこまで重量のものなどないんです。プラスチックかアルミでできているものがほとんどで、女性であってもどうにかやっていけるものです。

7. 安全性を疎かにする者は絶対に雇ってはいけない

映画スクールにおいて私が一番気に入ったことは、繰り返し安全性について教えてもらえるということです。私たちの仕事では重く、パワフルで、高い電圧のものを扱うことも多く、また現場は屋上、道路の真ん中など多岐に渡ります。そのため少しでも注意を怠れば、それがあなたにとっての最後の撮影になるということもあり得ます。これは決して大袈裟ではなく、撮影現場にて致命傷を負う可能性は何万とあるのです。安全性について学ぶことに対しては決して妥協してはいけません。それは自分自身のために限らず、チーム内のメンバー全てに関わることなのです。

6. 優秀なアシスタントはあなたの次の動きを予測している

何をするべきかという指示を待つアシスタントが多すぎます。もしこれが、昨日今日雇われたアシスタントであれば、まあいいでしょう。しかし、そうではなく既に何回かの撮影を共にしているアシスタントであれば、彼らには私の動きを予測して行動してもらいたいのです。良いアシスタントとは言葉を交わさずとも、注意深くあなたに耳を傾け、また生産性の向上、サポートに意欲的な人材です。もし彼らにこういった問題があるんだがと話すと、彼らはすでにそれには気づいており対策も頭に入れているはずです。正しいアシスタントとはそういった行動を取れる者のことです。もし本当に優秀なアシスタントにめぐり合えたなら、彼らはあなたの次の行動を予測し、そこで起こりうる問題は予め解決してしまうでしょう。そのような人材を他人に逃がすことは絶対にしてはなりません。手錠をはめてででも、自分の下に置きましょう。

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BELOW: SlickforceStudio Crew Portrait at UltimateGraveyard. © Slickforce Inc.

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