Archive for the ‘撮影のコツと照明の設定’ Category
コマーシャル「Colosseum と挑戦する」を監督して
多くの皆さんがご存知のように、私はここ数年間 Colosseum のアスレチックウェアのカタログ撮影を手掛けてきました。2017年春のスタイルブック撮影があった初夏、私はブランド初となるコマーシャル撮影を監督として、カリフォルニア州パサデナにある歴史的建造物 Gamble House で行いました。 監督とフォトグラファーの役目を同時に果たすのは、楽しくもあり挑戦的なことでした。それは、SlickforceとColosseum2組の素晴らしいチームの協力なしでは成し遂げられなかったでしょう。特に、サマリアとキキの2人はエネルギーと熱意のおかげで、美しいイメージを生み出すことが出来ました。 活気に満ち鮮明なイメージを捉えてくれた、撮影監督のロジャー ビロリア氏とジェイソン レイブスラ氏にここで感謝を伝えたいです。
完成した上記コマーシャル映像を是非ご覧下さい。撮影の舞台裏も下記で見ていただけます。Colosseum のオンラインストア #ConquerWithColosseum のチェックもお忘れなく!
出演者:サマリア レガラド、キキ マックリーレイ
監督: ニック サグリンベニ
制作者: マリア ドナグー
撮影監督: ロジャー ビロリア、ジェイソン レイブスラ
共同制作者:ジョイス パーク、ニコラス サンソーネ、ケビン サバルース
制作スチール: ジョイス パーク
コマーシャル「Colosseum と挑戦する」を監督して
多くの皆さんがご存知のように、私はここ数年間 Colosseum のアスレチックウェアのカタログ撮影を手掛けてきました。2017年春のスタイルブック撮影があった初夏、私はブランド初となるコマーシャル撮影を監督として、カリフォルニア州パサデナにある歴史的建造物 Gamble House で行いました。 監督とフォトグラファーの役目を同時に果たすのは、楽しくもあり挑戦的なことでした。それは、SlickforceとColosseum2組の素晴らしいチームの協力なしでは成し遂げられなかったでしょう。特に、サマリアとキキの2人はエネルギーと熱意のおかげで、美しいイメージを生み出すことが出来ました。 活気に満ち鮮明なイメージを捉えてくれた、撮影監督のロジャー ビロリア氏とジェイソン レイブスラ氏にここで感謝を伝えたいです。
完成した上記コマーシャル映像を是非ご覧下さい。撮影の舞台裏も下記で見ていただけます。Colosseum のオンラインストア #ConquerWithColosseum のチェックもお忘れなく!
出演者:サマリア レガラド、キキ マックリーレイ
監督: ニック サグリンベニ
制作者: マリア ドナグー
撮影監督: ロジャー ビロリア、ジェイソン レイブスラ
共同制作者:ジョイス パーク、ニコラス サンソーネ、ケビン サバルース
制作スチール: ジョイス パーク
ジェネイ アイコとサメを守る – 動物愛護協会キャンペーン
私の仕事を理解して下さっている方なら、 有意義な慈善事業の為にアートを創作すること は、SlickforceStudio の重要な使命だとご存知でしょう。最近、米国動物愛護協会 そしてHS International とチームアップし、シンガーでソングライターのジェネイ アイコと共に、彼らの最新キャンペーンの仕事が出来たことは、大変光栄でした。
アイコは、動物、自然、特に全ての水の動物をとても愛している女性です。そういう訳で彼女は、米国動物愛護協会のサメ保護の新キャンペーンの顔として、ピッタリでした。フカヒレスープの需要の為に、毎年何百万頭ものサメが殺されています。 愛護協会キャンペーンマネージャー、アンバー モラッセ氏は、効果的かつ印象的なコンセプトを求めていました。今回、ジェネが表情豊かな夜の海の中から、まるでサメのように浮き上がるという設定に辿り着くまで、色々なアイデアを話し合いました。
本当に海で撮影を行うことは、スタッフへ潜在的リスクは勿論ですが、現実的ではないと考えました。海上では、バックライトを設置する場所もなければ、深く青い海で電気を通す訳にも行きません。そこで、私たちはもっとコントロールの効く撮影環境を選択することにしました。大きなスイミングプールでの撮影です。下記のビデオをご覧頂くと分かるように behind-the-scenes video 私たちの最初の課題は、眩しい日光が差し込むロケーションを夜の場面へと変えることでした。2つ目の挑戦は、照明とカメラを水中に設置することでした。
ジェネと仕事が出来たことを嬉しく思います。彼女が有名人 としての名声を活用し、素晴らしい生き物の苦境を伝える活動としていることに、称賛を送ります。また、この重要なプロジェクトに私たちを加えてくれた、アンバーと動物愛護協会に感謝しています。 そして、慈善事業の為にびしょ濡れで作業してくれたSlickforceStudio チームにも、お礼を言いたい。
支援については、ウェブサイトhsi.org をご覧下さい。
制作協力者:
モデル: ジェネイ アイコ
写真: ニック サグリンベニ
メイク: フェリシア ラ トゥアー
スチール製作: ジョイス パーク、ジョーイ バレンティ
ビデオ: ジョーイ バレンティ、ルドビッカ イシドリ
Colosseum 2016春物 キャンペーン撮影
最近私たちは、コロシアムというブランドチームとタイアップし、Colosseum ブランド 女性用のアスレチックウェアラインの大々的な宣伝の為の撮影を行う機会がありました。コロシアムが今回新しいウェアのラインを通して伝えたいイメージが、モダンでアクティブなライフスタイルを持つアメリカの女性、という事でした。
モダンなライフスタイルと機能性から生まれるもの
アメリカの女性は非常に様々な方面にわたり、万能であると思う。彼女たちは、トレーニングし、瞑想し、挑戦し、競争もする。そんな中で、キャリアを積み、雑用をこなし、育児をし、犬の散歩もするし、世界に影響を与えるようなことをもやってのける。私たちが身につける衣服は、そのようなアクティブな日常に順応するもので なければならない。
Colosseum あなたの“動き”に合わせたデザイン
マリブで行った、2016年春物キャンペーン用撮影会は、最高の天候に恵まれた。モデルのリズ ターナーとダニ エル ヘリングトンの二人のお陰で、撮影は素晴らしいものになった。私の最高の SlickforceStudio チーム のサポートに感謝して。撮影会の様舞台裏の様子を少しだけ、ここで紹介します。
コロシアムのサイトで、ColosseumBrand.com 是非、最新の春物をチェックしてみて下さい!
制作協力者:
モデル エリザベス ターナー とダニ エル ヘリングトン
写真 ニック サグリンベニ
ヘアメイク クーパー
Slickforce(スリークフォース)システムのホリデープロモーション開催中
ホリデーシーズンは、それだけで人々を陽気で明るい気分にしてくれますが、破格のディスカウント価格で、欲しかった物を購入出来ることほど、素晴らしいことがあるでしょうか?
10月末に、Slickforce Softlights Stan Lee’s Comikaze を完売することが出来たのは、私達にとって嬉しい悲鳴でした。
新たな在庫が到着したことをお知らせすると共に、今回ホリデープロモーションとして、私達のラーニングスールとチュートリアル(指導用資料)がいかに役立つかを、お客様にお伝えする為に、アートを創作しました。
才能溢れる気鋭の新人女優 Anna Adjian をアーティストとして起用し、Slickforce System 彼女が自分の創造力と独創性をさらに効果的で容易に開花させる様子を描いています。
Mastering Lighting のボックスセットをお買い上げ頂いた方々はすでにご存知かと思いますが、Slickforce Softlights (スリークフォース ソフトライト)は、撮影モデルの為に本番前、お気に入りのアクションフィギアなどを代役として用い、撮影した写真を事前に視覚化するのに最適です。私達のこだわりのソフトライトを使用する撮影に、ワンダーウーマンフィギアより、ぴったりのフィギアがあるだろうか?それとも、壽屋(コトブキヤ)製の美少女ワンダーウーマンが風に吹かれている、なんてどうかな!
この美しいライティングのセットアップと私達のヒロインに貢献してくれた、the Hulk(ハルク)Prince Adam (プリンスアダム)そしてHoth Wampa(ワンパ)に感謝して。
ブラックフライデーセールは今日スタート SlickforceStore.com こちらを購入頂けます Softlights 2パックで たったの 19.95ドルで提供中。また、あなたがそろそろ真剣にアート創作に取り組もうというなら、Mastering Lighting (マスターライティング)、Mastering Retouching (マスターリタッチング)そしてMastering Compositing(マスターコンポージング)のホリデーセールも開催中ですので、是非そちらもチェックしてみて下さい。最安値です。
皆さん、ご家族ご友人と良い感謝祭をお過ごし下さい。そして私達が、皆さんのホリデーシーズンをさらに素敵に出来るよう、心より願っています。
マスタリングライティングの視覚効果をご覧下さい
この Mastering Lighting(マスタリングライティング)の8分間のメイキング映像を発表出来て、嬉しく思います。
Mastering Lighting.
ありがちな退屈な指導ビデオとは違ったものを作ろうと、チームが一体となり努力している様子が表れています。また、このビデオを通してPhotoKamp を容易に流通可能な様式にする為に、モデルを3Dでスキャンする、視覚的に視聴者を私のお気に入りの場所へ誘導する、または視聴者をセットに主観的に据えるなど、私たちが直面した様々な困難を、垣間見ることも出来ます。
私たちは、世界5カ国から12名以上の視覚効果アーティストを雇い、Arynをモデルとし、照明器具、カメラセットの装備し、作業場の設置に取り組みました。私は、VFX視覚効果について無知で、私の良き友人でVFXスーパバイザーである、Raffael Dickreuter氏(以下、Dickreuter氏もしくはRaff)の指導と貢献がなければ、私の許容範囲を超えていたでしょう。
Dickreuter氏はSlickforceスタジオ内に設置するMini-VFX用の図面デザインを提供してくれ、私たちは、レンダーファームやネットワークサーバーの搭載、カメラ動作のプログラミング、照明調節や他のアーティストとの調整などの為、果てしない時間を共に過ごしました。Raffの協力がなければ、きっと私は未だに作業に追われていたでしょう。
まだMastering Lightingをご覧になってないのなら、こちらからご覧下さい。Mastering Lighting こちら.
SlickforceStudio は、秋のプロモーション価格 $30(アメリカ国内は配送無料)で提供中です。お会計時に、コードMLFALL30 を入力して下さい。MLFALL30 また期間限定で、商品購入でSlickforceSoftlightをもう一つご注文戴けます。
インタビュー: SlickforceGirl コミックブックの用な照明
今回は最近行ったFstoppersのレベッカ・ブリットとのインタビューを紹介します。インタビュー全文はこちらから。
Fstoppers/レベッカ・ブリット: 何か自分以外に対して才能を提供するフォトグラファーには常に感動させられます。SlickforceGirlは女性の乳癌に対する認知度を上げるためのコマーシャル且つクリエイティブブランドです。先日クリエイターのニック・サグリムベニによるMastering Lighting seriesを見る機会を頂いたのをきっかけに、実際にニックと向き合ってSlickforceGirlのキャンペーン、またその中で彼が教授しているテクニックについて話し合いたかったんです。
FS: 私もここ数年SlickforceGirlのファンなのですが、読者の皆さまに向けてSlickforceGirlを始められたきっかけを説明いただけますか?
ニック・サグリムベニ: SlickforceGirlをスタートした頃、私は芸術性の岐路に立っていました。私のキャリアはまずアーバングラマーマーケットにて受け入れられました。それは熱狂的なファンがいる場ではありましたが、世界的に見るとまだまだ認知されてはいませんでした。モデルたちはゴージャスで才能もある。ですがその場は実は彼女らがモデルとしてのメインストリームで勝負することは難しいことも事実でした。というのも、彼女らはどちらかと言うとカービーでエスニック、身長は低め。彼女らの役割はこれまでミュージックビデオなどに限られていたんです。
私は常に彼女らの色、ボディラインを欠点としてではなく魅力だと考えていたのです。そんなこともあり、彼女らをどう撮影するべきかは本能的に理解していました。それはこれまでメインストリームで活躍してきた女性に対しての撮影法ではなく、彼女らのための撮影を行う必要があるということです。、背が高い、細い、白いなど女性の特徴すべてを活かせる、多様性に溢れた世界を新しい世代に創り上げたいと考えていたのです。
FS:宇宙飛行士ヴァネッサの撮影は相当規模が大きいように思います。映画のワンシーンのようにも見えます。どのようにしてこの場所を選んだのですか?またその理由は?
ニック: ビジュアル的な話ですが、ヴァネッサの撮影は物理的にも一番困難な撮影でした。ですが同時に最も楽しい撮影でもありました。映画を作るような気持ちでいたのを覚えています。私も含めスタッフ全員がフィルムプロダクション程の予算をどうにかイメージ撮影にもってこれないかと検討するプロデューサーのようでした。最近では背景画全てに先取りの写真の合成を使うような流れがありますが、これを私は理解できません。現地に行くことが撮影の楽しみであり、また撮影に対するエネルギーを劇的に上げてくれるものです。
サウンドステージにSF映画用に作成されたスペースシップを見つけたのですが、幸運にもそれがまだ壊されてはいなかったんです。形としては完璧だったのですが、カラーが面白みのないグレーということが少し問題でした。私にとってはジェームス・キャメロンのアバターの生物発光のワンシーンに見られるような、何か宇宙の奥深くをイメージさせるようなスタイリッシュな色が理想でした。
これを実現させるためのポイントは、衣装と色合いです。当初はモデルのヴァネッサに本物のNASAのマーキュリースーツを着せることも考えていました。しかしその考えも、撮影できないほど重く、またゴツゴツしているということに気づきすぐに廃案となりました。そこで自ら衣装を作成することに決めました。モニターの光を表現するためにスペースシップの周りにファブリックを取り付けてもいます。
FS: このコンセプトにはどのような照明を使いましたか?
ニック: コックピットのシーンには二つの照明を使用しています。モニターとコントローラからの内側の光にひとつ。星からの外側の光にひとつです。宇宙を表現するための照明マニュアルなんて存在しないので、雰囲気を掴もうと古い映画撮影師の本やターミネーター2を見たりもしました。
グリーンスクリーンは使いたくないと考えていたため、コックピットの外側に12×12の白いグリフォリンを二つ設置し、さらに4ヘッドつきの2400w/sをその上に二つ用意しました。静止画においての合成技術の使用は動画に比べれば、非常にラクになります。そのためどんな色を使っても問題ありません。そして、ピンクやパープルのジェルでヴァネッサにラインやボックスライトを直接向けることで、このような「ネビュラ」を創り出しました。外側の発光を創りだすトリックは失敗すれば、そのシーンを完全にブラックにしてしまう可能性も考えられたので、狭いスペースに光を当てすぎないように細心の注意を払いました。コックピット内側の光には、スペースシップとカメラの周りにスティールブルージェルを置くことで表現しました。
このシーンの撮影に使ったのは、50ミリレンズのISO 100です。広角レンズでの撮影とはいえ、一番の挑戦はいかにそのスピードの中フィールドの奥行きを捉えるかということでした。ヴァネッサと星全てがフォーカスされていなければならないからです。もし本当に星が窓の外にあれば、ここまで苦労することなく光を撮影することができたかもしれません。また青や紫などは暖色によりも暗い光とは相性が良いことも、私たちが理想とした形を表現できた要因です。
(インタビュー全文はこちらから.)
— レベッカ、Fstoppersチームの方々、素晴らしいインタビューありがとうございました!
Mastering Lighting – ニュース、レビュー、プレビュー
ここ数年ロサンゼルスの一角にて、数え切れないほどの膨大な時間を費やし、ついに発表された最新チュートリアルMastering Lighting: Volume Oneには数多くの方からコメントを頂いております。まだ実際に体験されていないという方へ、シリーズ第一作をご紹介いたします。
幸運にも、現在膨大な数に渡るポジティブコメントなど嬉しい声をお届けいただいており、数々の画像サイトにて多くのレビューを集めています。(レビューの観覧には下記のイメージをクリックしてください。)
また今回自信を持って報告させて頂きたいことがあります。なんとさらに二言語にて発売されることが決定しました。Mastering Lighting: Volume Oneはこれまで、フォトグラファーのステファン・ラスクとエイドリアン・オロスコによりドイツ語とスペイン語に翻訳されました。これら二つの世界を両方体験したいと言う方へ、SlickforceStoreはドイツ語版またはスペイン語版のいずれかと、英語版が合わさったボックスセット(スタンダードまたはVIPエディション)を提供させていただきます。各言語のプレビューは下記からどうぞ。より詳しい情報とすべての言語に関してはこちらから。
そして最後に皆さまのご要望にお答えするべく、SlickforceSystemライブラリコレクションを制覇することができるVIPボックスセット・トリロジーコンボをご紹介させていただきます。各セットにはMastering Lighting: Volume One, Mastering Retouching (Levels 1-7) and Mastering Compositing (Levels 1-5)が含まれます。全オプションを見るにはこちら
いつもフィードバックをお届けいただき誠にありがとうございます。当社の学習シリーズのさらなる改善には皆さまの声が必要不可欠です!
優秀な人物を採用するためのトップ10ルール – Part 2
5. 馴れ合いになってはいけない
これまで、意欲的な態度は重要な要素だと話してきました。もちろんそれは間違いではありません。ですが、それも度が過ぎれば話しは変わってきます。一日中笑顔を絶やさない人には一見好印象を受けるかもしれません。ですが、おしゃべりが永遠に終わらないというスタッフは避けるべきでしょう。中には撮影現場に入れるということで興奮する人もいるはずです。ですが現場にいる人は皆、自らの仕事に集中し、素晴らしい成果物に繋げようとしているのです。そのため、誰かれ構わずしゃべり続ける人材は邪魔になりかねません。特に、撮影中にまでおしゃべりを続ける人物は問題アリです。こういった空気の読めない人物は、周りのスタッフの士気を乱し、最終的にはあなたのプロジェクトに深刻なダメージを与えることとなります。
4. 携帯はポケットの中で、電源オフに。
これはソーシャルメディア時代ならではと言えるでしょう。最近では多くの人が携帯画面に集中してばかりです。ですが現場にいる以上あなたは、またあなたのチームは仕事をしに来ているのです。私はこれまでに、仕事中に携帯を手放すことができず、結果的にその後二度と声を掛けられることがなくなったというスタッフたちを数多く見てきました。中でもこれはヘアー、メイク、衣装係の方によく見る傾向です。
フォトグラファーが撮影の出来栄えを注意深く確認するのは当たり前のことかもしれません。とは言え、その他のスタッフもフォトグラファーと共により良い撮影を行うために協力するべきです。モデルの衣装セットが終わったからと言って、衣装係の仕事が終わったわけではありません。そこにいる全てのスタッフがモニターに集中していなくてはなりません。いくら撮影が終盤にかかってきていても、モデルがカメラの前にいる時というのは、全員が最も集中すべき瞬間なのです。
3. あなたと成長しようという意識がある人物
成長過程にあるブランドや会社においての共通の課題とは、いかにビジョンに賛同する人物を見つけるかです。Slickforceに関して言えば、その面においては非常にラッキーで多くの人を惹きつけることができましたが、それでも中には意見の合わない人物もいました。誰も一日の終わりに、仕事場でストレスを溜めたくはないでしょう。もし仕事場でトラブルばかり引き起こす人物がいるのであれば、彼らが職場を後にしようとも悔やむことはありません。
一人での仕事よりもチームとして働くことを望む人物は少なくありません。もし幸運にもそういった人材を探しだせたのであれば、次は彼らのゴールを聞き、それがあなた自身にも利のあることかを確認しましょう。人は誰もが自らの職を好きでありたいものです。ですが責任者としてのプレッシャーや責任に対しても同じように感じられる人物は多くはいません。
2. 自分にない長所を持っている人物
チームを作り上げる上で最も素晴らしいことと言えば、それは間違いなく自分にない才能を獲得できるというです。ところが多くのアーティストたちは自らのエゴを押し付け、コントロールできる人材ばかりを採用しようとしています。こういった人物に人の上に立つ資格などありません。
イエスマンの集団がビジネスを成功させることはありません。自分にはできないフィールドにおいて、優れた才能を持つ人材を探し出しましょう。私が初めての撮影に取り掛かっている頃、私はチームを持っておらず、ヘアーとメイクアップアーティストを探していました。幸運にも私が出会ったアーティストたちはモデルたちを輝かせるという面において、当時の私よりも遥かに優秀で、それによっては私は撮影のみに集中することができるようになったのです。15年経った今も共に仕事をしていることを思えば、彼らの採用はこれまでの色々な決断の中でも最も賢明なものでした。
1. お金は通貨としてが全てではない
中には資金さえあれば、誰でも良いチームを作り上げることができると考えている人がいるでしょう。ですが私が始動し始めた頃には、そのような資金などほとんどありませんでした。本当に月3万円ぐらいが限界だったんです。友人と安くて小汚い小さな部屋を借り、そこに「SlickforceStudio」と書いたステッカーをドアに貼っていたのが始まりです。当時の私にプロを雇う財力などなかったため、友人らに手伝いをお願いしたのです。多くがオフィスワークを仕事にしていた彼らにとって、写真撮影の現場はかっこよく思えたのかもしれません。一度低価で雑誌の撮影を受け、実績を積んだ後はインターン生やフィルムスクールの学生を採用しました。
彼らは強い向上心を持っており、協力的な人材ばかりでした。ただ彼らは仕事を押し付けられ、自らの生活にストレスをかけられるのをひどく嫌います。SlickforceStudioの経営を始めてから10年以上経った今、私には確実に言えることが二つあります。ひとつは資金不足がバッドチームを招くわけではないということ。二つ目は感情におけるポジティブな経験が、何よりも価値のあるものということ。あなたも同じ方向を向いて共に突き進んでいくための、最高のプロフェッショナル集団を創り上げてください。
私からの紹介はここまでです。もし気に入っていただけた、またはさらなる写真をご覧になりたい方は以下にコメントお願いします。
優秀な人材を雇うためのトップ10ルール – Part 1
Mastering Lightingのリリース後本当にたくさんの方から、撮影現場でのライトニングの出来栄えや感想などのメッセージを頂いています。みなさんから頂く質問には、スタッフに関する話題も多く含まれています。大規模な撮影となるとスタッフの団結が重要なポイントとなります。そこで今回は私がSlickforceのスタッフを雇う際のトップ10ルールを紹介したいと思います。(Part 1 of 2)
10. チームワークを楽しむ人材
これは一見当たり前に思えることかもしれません。ですが、アーティストを雇う際の大きな問題の一つは、彼らのような人材の多くが他人のサポートに周りたがらないのです。しかし、本当に日ごろから知識を増やそうという意識で働いている人であればわかるはずですが、すでに知っていることを考えることよりも、実際に経験するということが成長において一番重要なのです。チームプレイヤーはほかのメンバー全てを惹き立たせ、エゴを突き通すことではなく、どれだけ助け合いができているかということに誇りを持つべきです。
エンターテイメント業界での私の初仕事はディレクターのジョン・ウー(The Killer, Face/Off, Mission: Impossible 2)の下でのインターンでした。その期間中は大量の資料をコピーしたり、パッケージの配達、空港への送迎なども経験しました。もちろん私はディレクターの仕事をしたいと考えていましたが、同時に私に求められているものは、意見ではなく、周りの人のサポートであるということを理解していました。それでも私はただただ才能豊かなチームの一員でいることにワクワクしていたのです。もちろん彼らから多くのことを学んだのは言うまでもありません。
9. 才能よりも、プロ意識
私たちが生きている現在は、誰もが自分自身をある意味アーティストだと考えており、またそれ自体は(多くの場合)素晴らしいことだと言えるでしょう。ですが、実際には自称アーティストであるだけの薄っぺらい人たちがいることも事実です。こういったタイプは自分をアーティストと呼ぶことで、「社会の枠にははまらない」、「決められたスケジュールには従わない」などと考えることも多くあります。こういった輩が真のアーティストの足を引っ張っているのです。真のアーティストは、他人からの評価が全てであり、誰かと仕事をする以上頼られる人間でなければならないということをよく理解しています。もちろん時間を守ることなど当たり前であり、一人の遅刻のせいで撮影時間を延長することなど決して許されません。
スキルに関して言えば、チームを魅了するほど才能を持った優秀なアーティストはちらほらいるものです。ですが一つだけ確実に言えることは、自分のエゴを振りかざし、人の時間を尊重できないようであれば、そのような才能に価値などありません。才能が人を惹きつけることができるのは一瞬だけであり、それ以上を求めるならばプロフェッショナルになる以外ありません。
8. 強固な意志は強い筋肉にも勝る
Mastering Lightingの際中にも言ったことを、再度ここで言わせてもらいましょう。Slickforceチームの大部分は女性によって構成されています。誤解されないよう説明すると、もちろん優秀な男性アシスタントも存在します。ですが全体的に見ると、私は女性の方が協調性には長けているという印象を持っています。共に仕事をする女性たち(いずれの方もまぎれもなく才能に溢れたアーティストたち)にはチームとして仕事と向き合うこと、またチームであるがために可能となる幅広いネットワークやリソースの活用を心底楽しんでいることが伺えます。
それに加え、女性を撮影するという現場において、女性アシスタントはモデルをリラックスさせることができます。これは撮影現場においては、最重要項目とも言える仕事です。もちろん力仕事は男性スタッフには敵わないかもしれません。ですが、それよりもポジティブ且つ、チームワークに長けているということの方が、撮影を成功させるというプロセスにおいては重宝されるのです。そもそも、撮影器具にそこまで重量のものなどないんです。プラスチックかアルミでできているものがほとんどで、女性であってもどうにかやっていけるものです。
7. 安全性を疎かにする者は絶対に雇ってはいけない
映画スクールにおいて私が一番気に入ったことは、繰り返し安全性について教えてもらえるということです。私たちの仕事では重く、パワフルで、高い電圧のものを扱うことも多く、また現場は屋上、道路の真ん中など多岐に渡ります。そのため少しでも注意を怠れば、それがあなたにとっての最後の撮影になるということもあり得ます。これは決して大袈裟ではなく、撮影現場にて致命傷を負う可能性は何万とあるのです。安全性について学ぶことに対しては決して妥協してはいけません。それは自分自身のために限らず、チーム内のメンバー全てに関わることなのです。
6. 優秀なアシスタントはあなたの次の動きを予測している
何をするべきかという指示を待つアシスタントが多すぎます。もしこれが、昨日今日雇われたアシスタントであれば、まあいいでしょう。しかし、そうではなく既に何回かの撮影を共にしているアシスタントであれば、彼らには私の動きを予測して行動してもらいたいのです。良いアシスタントとは言葉を交わさずとも、注意深くあなたに耳を傾け、また生産性の向上、サポートに意欲的な人材です。もし彼らにこういった問題があるんだがと話すと、彼らはすでにそれには気づいており対策も頭に入れているはずです。正しいアシスタントとはそういった行動を取れる者のことです。もし本当に優秀なアシスタントにめぐり合えたなら、彼らはあなたの次の行動を予測し、そこで起こりうる問題は予め解決してしまうでしょう。そのような人材を他人に逃がすことは絶対にしてはなりません。手錠をはめてででも、自分の下に置きましょう。