Archive for the ‘広告キャンペーン’ Category
撮影舞台裏:ニーマン・マーカスのアーサー・ジョージ
先週 Slickforceスタジオにてニーマン・マーカスのデザイナーソックスラインであるアーサー・ジョージの撮影を行いました。ロブ・カーダシアン制作のアーサー・ジョージは、男性用・女性用のソックス、ストッキングからレギンスまでを手がけ、そのワイルドなデザインが特徴です。
そのデザインの多くがとても明るくカラフルなのを見て、ソックスがポップに写るようにニュートラルのフォトパレットを使うことに決めました。ブランドを披露するモデルたちは素晴らしい仕事をしてくれたし、若くてエネルギッシュなレーベルを自信たっぷりに伝えてくれたことを大いに讃えたいと思います。ケンダールとカイリー・ジェナー2人の始めてのモデル撮影を担当したわけですが、カメラの前で居心地の良さそうな2人を見守るのはただもう最高でした。
素晴らしいキャンペーンを制作したロブ・カーダシアンとジョン・バーツロフ、おめでとう。アーサージョージについて詳しくは、お近くのニーマン・マーカスのショップかagsocks.comで!
クレジット:
モデル Kendall Jenner, Kylie Jenner, Matilda Price, Pia Mia, Matt Cook Jr.
写真 Nick Saglimbeni for SlickforceStudio
メイク Etienne Ortega
ヘア Guy Romeo
スタイリスト Matthew Ryan
スチル by Joyce Park for SlickforceStudio
2012 カーダシアン/ジェンナー クリスマスカード メイキング
2010から私はカーダシアンファミリーのブランド、クリスマスマジックにおける毎年恒例のホリデーカードの作成に携わっています。2010年 と2011年は、よりドラマチックなテーマが選択されました。その要望に答えるため、私は光、影の使い方、ポージングをテーマに合わせることに全力を注ぎました。この年、キムが求めていたものは、今まで以上にエネルギーに満ちた、幸福感のある雰囲気でした。また全員への白い衣装も条件として加えられました。
写真家、映画家に知られるように、自然な肌のトーンを白い衣装で描写する際は、肌の露出度かハイライトの使用度のどちらを取るかで妥協を強いられます。長年の経験上、結局私はライトルームで修正されるとしても、露出度の低い肌の見え方は好きではない本心を受け入れることに決めました。どんなクライアントの撮影でも、衣装上からでさえ、肌が放つ光の表現を一番のゴールと考えています。
三日間における壮大な撮影は10月のマイアミからつい2週間前のロサンゼルスなど全国に及びました。これは私のチームにとって、ファミリーのマイアミでの撮影が最終イメージの実現には不可欠であり、そのための細かいカメラ位置を追い求めた結果によるものです。
私はめったに光のためのカメラ位置について言及しないことで知られています。ですが今週、イギリス人ジャーナリスト、ジョン・セバーズにクリスマスカードの光についてのインタビューを求められました。そこで、今まで語らなかった、驚愕の内容を詳細にわたって紹介しました。こちらでご覧下さい。here
私の実際の光構成図を下に添付しています。素敵な落書きを楽しんでくださいね。それからSlickforceStudioのジョイス・パーク、スコット・フォルティノ、ケイト・ガーフィールドによって撮影されたすばらしい舞台裏画像もお楽しみください。
クリス、キム、、カーダシアン/ジェンナーファミリーのみなさん、カードの撮影、またその過程でのお祭りのような雰囲気に参加させていただき、本当にありがとうございました。
クレジット: メイクアップ by マリオ・デディバノビック、ロブ・シェッピー。 ヘアーbyクライド・ハイグッド、スコット・クンハ。 撮影現場 Temple House マイアミ、SlickforceStudio ロサンゼルス。
カーダシアン・コレクション Sears
Searsのためのカーダシアン・コレクションの撮影の際は、シスタートリオの美しすぎるランジェリー姿に驚かされました。この広告の撮影はマリブのゲッティ・ビラにて、太平洋を真横に見ながら行いました。天井の窓から降り注がれる太陽の光は、撮影にはパーフェクトな照明です。
下着姿にも関わらず、快く撮影に協力してくれた、キム、クロエ、カートニーに拍手を送ります。本当にみんな美しいです。この素晴らしい撮影をコーディネイトして頂いたSlickforceのスタッフ、ブルノ&ジュピーチーム、ケビン・セイバリースのみなさん本当にありがとうございました。
フォトグラフ by ニック・サグリンベニ
メイクアップ by マリオ・デディバノビック、ジョイス・ボネリ
ヘアー by ピーター・セイビック 、ロブ・スチッピー
レイラ・カイレイ アメリカ乳癌チャリティ団体 (BCCA)
アメリカ乳癌チャリティ団体から、次のキャンペーン写真に友人のレイラ・カイレイが選ばれたのを聞いたときには、本当に心が躍る気持ちでした。私は何度かレイラと仕事をともにしたことがありますが、彼女との撮影の写真はどれも素晴らしいものです。イギリス英語も気にしません。
全てのショットに向けられるレイラの思いやりと謙虚さによって、撮影は難なく終えられました。私達は、このファーストショットはファッション雑誌用だと冗談を話していました。そして彼女にはPETAのランジェリーを着せ… … いや、キーチェーンだけですね。これで、ここまでいい仕上がりです。次の写真はすごいものになりそうです。
キャンペーンを計画してくれたリア・シャーレバーニ、私達のスターにプロフェッショナルであり、快適な環境を作り上げてくれたサグリンベニスタッフの皆さん、ゲイビー・ラモスとアル・イングラムの美しいスタイリング、本当にありがとうございました。
今日新しいBCCAキャンペーンが開始されました。写真のキーチェーンを購入してサポートしましょう!
クレジット: メイクアップ by ガブリエラ・ラモス, ヘアー by アル・イングラム
キーチェーンはこちらから iGoPink
Skechers シェイプアップに向け キム・カーダシアン&クリス・ジェンナーがチーム結成
今年の前半、私はSkechers広告部からインターナショナルShape-Upsキャンペーンのためにキム・カーダシアンとクリス・ジェンナーの撮影依頼を受けました。長年Skechersのファンである私にとって、この仕事はとても楽しみであり、また私の大好きな友人二人との再会にワクワクしていました。
撮影は西ロサンゼルス、5th & Sunset Studiosにて行ないました。多種の音響ステージ、無数のグリップ、照明のオプションなど素晴らしい施設はこの照明オタクの夢を実現してくれました。モニカ・ローズがスタイリングし、ジョイス・ボネリがメイクアップ、そしてクライド・ハイグッドがいつも通り完璧なヘアースタイルを見せました。
キムとクリスは見事な指示、そして彼らの個性をキャンペーンへと充分に表現し、この撮影を大成功で収めました。私の最高のSlickforceStudioは素晴らしいサポートを見せ、私は思わず誇らしい気持ちになりました。ある時インターン生のテレカがキムの靴を褒める場面がありました。数日後、テレカがスタジオに到着した時、先日と全く同じ靴「シェイプアップ」を発見しました。実はなんとその靴はキム自身からのサプライズプレゼントだったんです。
プロダクション写真 by デリック・エスクリッジ & デビッド・リベラ
エステラ・ウォーレン アメリカ乳癌チャリティーキャンペーン (BCCA)
先日、光栄にも2011年アメリカ乳癌チャリティーキャンペーンのオフィシャルフォトグラファーに選んで頂きました。最近一番の親友が乳癌を克服したことをきっかけに、このキャンペーンには特に注目していました。チャリティーは常にスタジオの中心の活動でもあったため、この機会に挑戦することは実に自然なことでした。
そしてモデルは絶世の美女、女優、かつファッションモデルのエステラ・ウォーレンと知ったときは本当にワクワクしました。私は彼女をスポーツ・イラストレイテッド、ビクトリアズシークレット、彼女のチャンネルキャンペーン、そしてもちろん猿の惑星で見たときからファンでした。スタジオに到着した時の彼女は、今まで通り美しく、このキャンペーンは素晴らしいものになると確信しました。
エステラが完璧なのはカメラの前だけでなく、ともに働く仲間としても心の温かい(これまでの中でも一番)女性です。これほどカメラマンにとってラクなモデルはいません。数多くの企業が彼らのブランドに彼女を使いたがる理由が完全にわかりました。
クレジット: メイクアップ by ガブリエラ・ラモス, ヘアー by アル・イングラム
ブレスレットはこちらからShamelessJewelry.com
カーダシアン姉妹と撮影遊び QuickTrim
2010 年はQuickTrimの年でした。2009のQuickTrim撮影には常に美しいキム・カーダシアン一人で充分でした。そしてまた幸運なことに、10商品以上の撮影を親会社のVitaQuest、代理店GNCから受けることができました。
アーカイブからやっとのこと先日マイアミで行った撮影のSlickforceStudioアシスタントゲイブ・パーラーによる素晴らしい の写真を掘り出してきました。この日の撮影は特に面白かったことを覚えています。というのも、3人のカーダシアン姉妹を私のカメラに収めるチャンスなんてなかなかありません。もはやカーダシアンの日食とも言うべきでしょうか。なかなか見ることはできないが、もし見ることができれば、まるで魔法をめにしているかのようです。
Keeping Up with the Kardashiansのスタッフも彼らの表紙の撮影のため現場にいました。この表紙の撮影にはいつも複雑なセットが必要です。キム・クロエ・カートニーそしてクリス、この一年間ともに働けたこと感謝しています。これからもよろしくお願いします!
クレジット:
舞台裏シーン写真: ガブリエル・パーラー
メイクアップ: マリオ・デディバノビック
ヘアー: ロブ・スチッピー
ヘアーロック 2010 キャンペーン
今週ヘアーロックインターナショナルはOcean Drive、 LA Confidential、 Gotham,、Hamptons、Vegas magazinesを含める Niche Mediaのほとんどのタイトルを通し、全国的なキャンペーンの始動を公開しました。モデルの撮影にて関わってきた私の友人(ループ・セバロス)を通じて、SlickforceStudioにも今回のキャンペーンを持ち込むことが出来ました。プロダクションからキャスティングまで全てを自らこなしたため、キャンペーンモデルの中にはSlickforceからのスーパーモデルもご覧いただけることと思います。
様々なヘアースタイルのカメラにての写り方を見ることができましたし、ご存知のとおり美しいヘアースタイルを愛する私にとっては、今回の撮影は(特にヘアスタイリストのアル・イングラムには)非常に面白いものとなりました。 Slickforceチームはショット毎に工夫を加えるメイクアップアーティストゲイビー・ラモスを率いることで、全てのモデルの表情をより一層美しく写し出すことに成功しました。
ヘアーロック、またこの美しいキャンペーンの作成に 協力していただいた優秀なSlickforceチームのみなさん、本当にありがとうございました。
モデル (左から): アイリース・パッダ、ナサニン・マンディ、アヤンナ・ジョーダン、ジェニファー・リチャードソン、リミントン・ネルソン
DASH Miami に向けカーダシアンがワイルドに!
DASH マイアミブティックの再始動に向けた新キャンペーンのため、先日、カートニー、クロエ・カーダシアンから撮影依頼を受けました。彼らが求めていたものは、サウスビーチの人々全員がこれを目にした瞬間思わず立ち尽くしてしまうような作品でした。それなら彼らの裸以上に良いアイデアなんて存在しないですよね?
えーっと、まあそれを本気でするのは色々と難しいので、実際に私が勧めたのは、 DASH マイアミロゴを彼らの体に描くというものです。これによって、広告もポルノ法なんかに引っかかったりしませんので。数年前には、ビダ・ゲラのトラのボディペインティングに対して数多く関わってきたので、私にとってはボディペイントと撮影はこれが初めてという訳ではありませんでした。ですが、前回1人のモデルにあのペイントでも3時間を要した記憶があったため、今回もその時間をスキップすることはできないだろうと薄々感じてはいました。そこで、マイアミ一のボディペイントアーティストであるBody Art by Keeganからキーガンを呼ぶことにしました。
私はマイアミへと飛び、モデル達にもアットホームに感じてもらいたいと思い、すぐさま SlickforceStudioのクローンバージョンを作り上げました。彼らはさらに2人のDASHキャラクターもキャンペーンへの参加に連れてきていました。一度彼女らをセットに上げてからは、ロゴの位置を計算しながら、異なるポーズ、体の位置を工夫に取り掛かりました。楽しい時間の幕開けでした。
SlickforceStudioアシスタントのゲイブ・パーラー、たくさんの素晴らしい写真をありがとう!
回想: 2006, 10, 4 – ライブアクション絵コンテ MIRAGE
極稀に、私のスタイルを永遠に変えるプロジェクトに出会います。Mirageもそんなプロジェクトの一つでした。
私の友人でもあり、ライター/ディレクターでもあるステファニー・ジョーンズが私に興味深いコンセプトを 持ちかけました。彼女はメジャースタジオに手渡そうとしている新作映画の台本を持っていましたが、彼らのようなエンターテイメント産業では良くあるように、許可を出す重役本人はアーティストではないため、彼らの多くはこの台本がどう映像に表れるのかをイメージできずに許可をおろさない場合もよくあるのです。ステファニーはUSC 映画学校の卒業生(私と同じく)であり、これまでも撮影カメラマンとして私とともに仕事を行ったこともありました。そのため彼女は私に彼女の頭の中のものを受け止め、ビジュアル化してほしいと考えました。
このショットは強烈でした。この写真には8個もの違ったコンセプトが存在し、それぞれ異なった物体位置で、その上それぞれが複数の性質を含んでいます。動きのある写真においての美しさとは、一キャラクターから他のキャラクターへとイメージなどを移すことができることです。ですがその基には、全てのキャラクターを意識し続けるための深いフィールド意識が必要とされます。
シリーズの中でも一番思い出深いイメージとなった 「Alley Fight」として知られる作品(写真上)は、カメラからの距離2フィートから70フィートに12人ものキャラクターを含めたショットとなっています。またこれは夜の場面でのショットでもあり、これは100 ISOにもわたるフィールドを充分に照らすための大量の照明器材を必要としました。恐らくステファニーは私が何の不安も感じてはいなかったと思っているでしょう。でも実際には、彼女には「キャラクターの中6人は動きの中での一瞬(走っている最中やジャンプ中)を撮影してほしいから、スローシャッターは使えないわ」と話されました。プレッシャーは大好物です!
テクニック的な要望もあったため、このショットを1テイクのみで撮影するのは不可能だと割り切りました。F32 を100 ISOでの撮影って… … どうなるのかやってみようじゃないか! そこで私はクリエイティブに考える必要がありました。私は一旦カメラを置き、シーンを4つの段階(手前、真ん中、後方、周辺)に分けることから始めました。私はこのグリーンライトが合成のものに見えるのは避けたかったので、ここでは周辺のショットがキーとなりました。そのためには、実際この乱闘が起きたとすれば、光や影はどのように現れるのかを知る必要がありました。思考の結果、30秒撮りのカメラで撮影を行うことに決めました。そして、12人全ての役者を並ばせ、実際の映画のシーンのようにして、撮影しました。各役者が他の役者の影に入らないように常に意識しての撮影となりました。まずキャラクターの一をマークし、その後グループ毎に撮影を進めました。手前の撮影が残りの場面の基盤となるため最も重要なものだったため、まずはその撮影から取り掛かりました。その後真ん中のシーンの撮影に移りました。この場面は友人のアレックス・ウェン(The Matrix, Lethal Weapon 4)の担当するフルスタントシーンだったため、最も面白い撮影となりました。写真を見てもらえればわかると思いますが、私達は実際に真ん中の男性を空中に放り投げました。完全に反転してますよね! そして最後にトラックからの煙、路上の水溜りなどの含めた後方の撮影を行いました。そして完成品を周辺のプレートに合わせました。これは可能なときに風景の撮影を行っておくことが重要なもう一つの理由でもあります。
これはどちらかと言うと私の写真家としてのキャリアにおいては初期(舞台裏写真や動画を取り込む前)のものですが 、この非合成写真はまるで一連の物語を説明するかのようでもあります。結局、たった2枚のショットのもがグリーンスクリーンを使ったスタジオでの撮影となり、その他は上のフォームに似た、ロケーション合成のものとなりました。
このショットはフォトショップワールドのベスト合成部門において、最優秀賞を勝ち取ることができました。完成品の良さを引き出す結果となった ロケーション合成対スタジオでの後撮りによってこのような賞を受賞できたことを誇りに思います。