色校正 WMB 3D #3 コレクターズ印刷版

 

一度でもWMB 3D: 世界一の美女の印刷版を手にしたことのある方にはわかると思いますが、あれは出版物の王様です。2Dと3Dサイドを合わせると、雑誌自体の厚さは1.3センチを超え、225以上ものページ数を誇ります。どれもわたしたちのアートチームにより細部までこだわって撮影、リタッチ、デザインされています。だからこそ、印刷を運任せにはしたくないのです。

何年もの間様々な出版物に自分の作品が印刷されるのを見てきましたが、いつも傑出した出来に仕上げてくれる印刷所の一つがカナダのロウ・マーティン(元Dollco)です。WMB 3Dのオフィシャルプリンターに彼らを選んだのもその理由からです。2011年に第1版を受け取ったときは、CMYKカラーの印刷を見ているとは信じられませんでした。色彩がRGBディスプレイかというくらい豊かだったからです。第3版のときには、友達を訪ね、印刷過程を皆さんにお伝えするべくオンタリオまで足をのばすことにしました。(注意:ここからは技術的な話になりますので、お気の弱い方は素敵な写真まで読みとばされることをお勧めします)

出版のためのレイアウトが固まると、マスターPDFが生成されてFTPを通して印刷機へと送られます。プリフライト(色と用紙位置合わせの正確さを保証してくれるファイルの準備)によってイメージがクリアになると、確認のために高解像度のゲラ一式がロサンゼルスのわたしのところに送られてきます。確認ができたら、カラー分解インキパレットが焼かれ(顕微鏡なしでは見えないくらい小さい20ミクロンの解像度まで)印刷のためプレスにマウントされます。

第3版は最新のハイデルベルグ XL 40″ 10カラープレスで印刷されました。WMBの場合はページの片面につき5色の色版が準備され(一般にシアン、マゼンタ、イエロー、ブラック、特色用インキもしくはワニス)、そのページが完成すると(順に裏返し)裏側も同様に次の5つの色版で処理されます。

各インキ密度はインプレスコントロールシートリーダーを使って調節されます。確認が出来たら、スイッチが入れられひとまとめに印刷されます。エステラ・ウォーレンで美しく飾られた表紙が、WMBのロゴとエステラのブーツにスポットグロスワニスをのせて仕上げをするため、2度目のプレスにかけられます。最後に、イメージの校訂、装丁、糊付、裁断を行い、きれいに綴じて商品として売られる準備が完了します。

わたしたちの前衛的な出版物をこれほどまでに素晴らしく面倒みてくれた、ロウ・マーティンの輝かしいチーム(パム、デイヴ、ブラッド、キャシー、ポール、ノア、ローズ、ロブ、エイプリルとチームのみんな)に感謝を送りたいと思います。この美しく印刷された本を間近で見るには、  Saglimbeni Store からWMB 3D Issue 3を注文してくださいね。

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