優秀な人物を採用するためのトップ10ルール – Part 2

TOP LEFT: Kim, Khloé, and Kourtney Kardashian for Kardashian Kollection / Sears. Photo by Nick Saglimbeni © Slickforce Inc.
TOP RIGHT: Lighting Test: (L to R) Karina Guerrero, Joyce Park, Cindy Maldonado. Photo by Nick Saglimbeni © Slickforce Inc.

前回の記事をまだ読まれてない方はこちらから

5. 馴れ合いになってはいけない

これまで、意欲的な態度は重要な要素だと話してきました。もちろんそれは間違いではありません。ですが、それも度が過ぎれば話しは変わってきます。一日中笑顔を絶やさない人には一見好印象を受けるかもしれません。ですが、おしゃべりが永遠に終わらないというスタッフは避けるべきでしょう。中には撮影現場に入れるということで興奮する人もいるはずです。ですが現場にいる人は皆、自らの仕事に集中し、素晴らしい成果物に繋げようとしているのです。そのため、誰かれ構わずしゃべり続ける人材は邪魔になりかねません。特に、撮影中にまでおしゃべりを続ける人物は問題アリです。こういった空気の読めない人物は、周りのスタッフの士気を乱し、最終的にはあなたのプロジェクトに深刻なダメージを与えることとなります。

 

4. 携帯はポケットの中で、電源オフに。

これはソーシャルメディア時代ならではと言えるでしょう。最近では多くの人が携帯画面に集中してばかりです。ですが現場にいる以上あなたは、またあなたのチームは仕事をしに来ているのです。私はこれまでに、仕事中に携帯を手放すことができず、結果的にその後二度と声を掛けられることがなくなったというスタッフたちを数多く見てきました。中でもこれはヘアー、メイク、衣装係の方によく見る傾向です。

フォトグラファーが撮影の出来栄えを注意深く確認するのは当たり前のことかもしれません。とは言え、その他のスタッフもフォトグラファーと共により良い撮影を行うために協力するべきです。モデルの衣装セットが終わったからと言って、衣装係の仕事が終わったわけではありません。そこにいる全てのスタッフがモニターに集中していなくてはなりません。いくら撮影が終盤にかかってきていても、モデルがカメラの前にいる時というのは、全員が最も集中すべき瞬間なのです。

3. あなたと成長しようという意識がある人物

成長過程にあるブランドや会社においての共通の課題とは、いかにビジョンに賛同する人物を見つけるかです。Slickforceに関して言えば、その面においては非常にラッキーで多くの人を惹きつけることができましたが、それでも中には意見の合わない人物もいました。誰も一日の終わりに、仕事場でストレスを溜めたくはないでしょう。もし仕事場でトラブルばかり引き起こす人物がいるのであれば、彼らが職場を後にしようとも悔やむことはありません。

一人での仕事よりもチームとして働くことを望む人物は少なくありません。もし幸運にもそういった人材を探しだせたのであれば、次は彼らのゴールを聞き、それがあなた自身にも利のあることかを確認しましょう。人は誰もが自らの職を好きでありたいものです。ですが責任者としてのプレッシャーや責任に対しても同じように感じられる人物は多くはいません。

 

 

2. 自分にない長所を持っている人物

チームを作り上げる上で最も素晴らしいことと言えば、それは間違いなく自分にない才能を獲得できるというです。ところが多くのアーティストたちは自らのエゴを押し付け、コントロールできる人材ばかりを採用しようとしています。こういった人物に人の上に立つ資格などありません。

イエスマンの集団がビジネスを成功させることはありません。自分にはできないフィールドにおいて、優れた才能を持つ人材を探し出しましょう。私が初めての撮影に取り掛かっている頃、私はチームを持っておらず、ヘアーとメイクアップアーティストを探していました。幸運にも私が出会ったアーティストたちはモデルたちを輝かせるという面において、当時の私よりも遥かに優秀で、それによっては私は撮影のみに集中することができるようになったのです。15年経った今も共に仕事をしていることを思えば、彼らの採用はこれまでの色々な決断の中でも最も賢明なものでした。

1. お金は通貨としてが全てではない

中には資金さえあれば、誰でも良いチームを作り上げることができると考えている人がいるでしょう。ですが私が始動し始めた頃には、そのような資金などほとんどありませんでした。本当に月3万円ぐらいが限界だったんです。友人と安くて小汚い小さな部屋を借り、そこに「SlickforceStudio」と書いたステッカーをドアに貼っていたのが始まりです。当時の私にプロを雇う財力などなかったため、友人らに手伝いをお願いしたのです。多くがオフィスワークを仕事にしていた彼らにとって、写真撮影の現場はかっこよく思えたのかもしれません。一度低価で雑誌の撮影を受け、実績を積んだ後はインターン生やフィルムスクールの学生を採用しました。

彼らは強い向上心を持っており、協力的な人材ばかりでした。ただ彼らは仕事を押し付けられ、自らの生活にストレスをかけられるのをひどく嫌います。SlickforceStudioの経営を始めてから10年以上経った今、私には確実に言えることが二つあります。ひとつは資金不足がバッドチームを招くわけではないということ。二つ目は感情におけるポジティブな経験が、何よりも価値のあるものということ。あなたも同じ方向を向いて共に突き進んでいくための、最高のプロフェッショナル集団を創り上げてください。

私からの紹介はここまでです。もし気に入っていただけた、またはさらなる写真をご覧になりたい方は以下にコメントお願いします。

 

slickforce-crew-nick-saglimbeni-8320

Choose your language:

Sign up for the Latest Email Updates!
New at SlickforceStore.com!
Mastering Lighting VIP Edition
Nick Saglimbeni's Mastering Retouching Series
Tag Cloud
Ultimate Graveyard